私たちは、それぞれ各自が行ってきた女性支援活動、生活再建支援活動、保健福祉活動、司法活動、子育て支援活動、就業支援活動等をとおして、母子世帯の母親である女性と出会い、その声を聞き、悩みや課題をひとつひとつ解決できるよう、寄り添いながら支援してきました。また、私たちは、ひとり親世帯の当事者として、当事者の仲間とつながり、当事者が暮らしやすい社会の実現に向けて、活動してきました。
それらの活動のなかで感じてきたのは、ひとり親世帯の貧困と孤立です。女性の就業収入は低く、男性なみに長時間働けば、子どもと向き合う時間を奪われます。男性が子どものために残業できない・病気で休むとなれば、職場に居続けることができず、転職や失業、社会的養護への委託を余儀なくされます。また一律に向けられる「かわいそう」というまなざしや「片親だから」という差別や偏見は、自分で子どもを育てていこうとするひとり親の喪失感や孤立感を増幅させ、子どもと一緒に新しい生活へと踏み出す一歩を阻みます。
しかし私たちは、ひとり親世帯の素晴らしさも知っています。子どもと自分の暮らしを築くうえで立ちはだかる課題をひとつひとつ解決し、新しい生活へと歩みだしたお母さんの輝き、自分で働いて得た収入を自由に使えることの喜びや嬉しさ、ひとり親を支える子どもたちの優しさやたくましさ。私たちはこれまでの活動のなかで、社会の中で孤立しがちなひとり親とその子どもたちが、周囲のさまざまな支援や、当事者や支援者とのつながりの中で、明るく元気に大きく変わっていく姿をみてきました。その人に寄り添い、その人の人生を応援する支援者や仲間がいれば、人はいつでも、自分の人生を自分で切り開ける力があることを知っています。
2011年3月11日の東日本大震災は、悲しいことに、思いもかけずひとり親世帯となった人々を生み出しました。私たちは、新たに生まれたひとり親や子どもたちに、これ以上の苦しみや悲しみを与えたくありません。いま働いているお母さん、いまは働けないお母さんにも、ひとりひとりに寄り添い、応援したい、背中を押したい、情報を分かち合いたい、同じ立場どうしのつながりで助け合い力を分かち合う場をつくりたい、そんな気持ちが、私たちを法人設立へと動かしました。当事者として、また専門知識をもった友人として、ひとり親世帯に寄り添うパーソナル・サポート・サービスの手法による生活支援・就業支援・子育て支援を軸に、ひとり親の尊厳を守り、子どもたちが希望を持って育ち成長していけるような、たおやかでしなやかな活動をしていきたい。ひとり親に寄り添い、耳を傾け、取りこぼさず、つながりや生きがいを回復することで、ひとり親とその子どもたちが社会の一員として包摂されるよう「社会的包摂」(Social Inclusion=ソーシャル・インクルージョン)の理念を団体名に取り入れました。
ひとり親世帯の親と子が、楽しく、明るく、未来への可能性を広げ、健康で文化的な自立した生活を送ることができるよう、差別や偏見、貧困や社会的排除を乗り越え、包摂された社会の実現を目的として、私たちは「インクルいわて」を設立します。
それらの活動のなかで感じてきたのは、ひとり親世帯の貧困と孤立です。女性の就業収入は低く、男性なみに長時間働けば、子どもと向き合う時間を奪われます。男性が子どものために残業できない・病気で休むとなれば、職場に居続けることができず、転職や失業、社会的養護への委託を余儀なくされます。また一律に向けられる「かわいそう」というまなざしや「片親だから」という差別や偏見は、自分で子どもを育てていこうとするひとり親の喪失感や孤立感を増幅させ、子どもと一緒に新しい生活へと踏み出す一歩を阻みます。
しかし私たちは、ひとり親世帯の素晴らしさも知っています。子どもと自分の暮らしを築くうえで立ちはだかる課題をひとつひとつ解決し、新しい生活へと歩みだしたお母さんの輝き、自分で働いて得た収入を自由に使えることの喜びや嬉しさ、ひとり親を支える子どもたちの優しさやたくましさ。私たちはこれまでの活動のなかで、社会の中で孤立しがちなひとり親とその子どもたちが、周囲のさまざまな支援や、当事者や支援者とのつながりの中で、明るく元気に大きく変わっていく姿をみてきました。その人に寄り添い、その人の人生を応援する支援者や仲間がいれば、人はいつでも、自分の人生を自分で切り開ける力があることを知っています。
2011年3月11日の東日本大震災は、悲しいことに、思いもかけずひとり親世帯となった人々を生み出しました。私たちは、新たに生まれたひとり親や子どもたちに、これ以上の苦しみや悲しみを与えたくありません。いま働いているお母さん、いまは働けないお母さんにも、ひとりひとりに寄り添い、応援したい、背中を押したい、情報を分かち合いたい、同じ立場どうしのつながりで助け合い力を分かち合う場をつくりたい、そんな気持ちが、私たちを法人設立へと動かしました。当事者として、また専門知識をもった友人として、ひとり親世帯に寄り添うパーソナル・サポート・サービスの手法による生活支援・就業支援・子育て支援を軸に、ひとり親の尊厳を守り、子どもたちが希望を持って育ち成長していけるような、たおやかでしなやかな活動をしていきたい。ひとり親に寄り添い、耳を傾け、取りこぼさず、つながりや生きがいを回復することで、ひとり親とその子どもたちが社会の一員として包摂されるよう「社会的包摂」(Social Inclusion=ソーシャル・インクルージョン)の理念を団体名に取り入れました。
ひとり親世帯の親と子が、楽しく、明るく、未来への可能性を広げ、健康で文化的な自立した生活を送ることができるよう、差別や偏見、貧困や社会的排除を乗り越え、包摂された社会の実現を目的として、私たちは「インクルいわて」を設立します。
人生の仕事として、こういう仕事をしていきたいと改めて感じさせていただきました。